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タンパク質の結晶化を実験的に診断―タンパク質結晶の合理設計に前進―

理化学研究所(理研)放射光科学研究センター理研RSC-リガク連携センターの国島直樹客員研究員らの共同研究グループは、タンパク質を生化学的手法で分析することにより、結晶化を妨げている部位を実験的に特定する新技術を開発しました。
本研究成果は、タンパク質の結晶を合理的に設計することを可能とし、創薬応用を含む構造生物学の発展に貢献すると期待できます。
構造生物学研究のためには、タンパク質を結晶化して構造解析する手法が一般的ですが、タンパク質の結晶化は容易ではありません。タンパク質の分子表面に存在するリジンというアミノ酸残基は結晶化を妨げることが知られています。分子表面リジン残基を実験的に検出する方法があれば、それを他のアミノ酸に置換することで、タンパク質結晶を得る確率を高めることができます。
今回、共同研究グループは、分子表面リジン残基を市販の試薬で化学修飾し、一般的な質量分析法で特定する方法を提案し、その有効性をモデルタンパク質で確かめました。これにより、タンパク質結晶の合理設計の実現が一歩前進したといえます。
本研究は、国際科学雑誌『Analytical Biochemistry』オンライン版(2018年7月17日付け)に掲載されました。

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