A10-1 無細胞系でのタンパク質の発現生産

ユニット名

構造解析ユニット

支援担当者

所属 ① 愛媛大学 プロテオサイエンスセンター
② 愛媛大学 プロテオサイエンスセンター
氏名 ① 澤崎 達也
② 竹田 浩之
AMED
事業
課題名 コムギ無細胞系とAirIDを基盤とした複合体生産・探索・解析技術の支援と高度化
代表機関 愛媛大学
代表者 澤崎 達也

支援技術のキーワード

コムギ無細胞タンパク質合成、タンパク質複合体

支援技術の概要

・コムギ無細胞タンパク質合成系を用いた発現困難なタンパク質の生産

様々な生物種に由来する多様な種類のタンパク質の発現実績がある、コムギ無細胞タンパク質合成技術を用いたタンパク質生産を支援する。転写因子や天然変性タンパク質、マラリア原虫タンパク質など、他の発現系では生産が困難なタンパク質もコムギ無細胞系では合成実績がある。GPCRやイオンチャネルなどの膜タンパク質は反応系にリポソームを添加することで大量生産が可能で、抗体作製のための抗原などとして活用されている。

・薬物探索アッセイ用タンパク質調製支援

タンパク質間相互作用や酵素反応を指標にした薬剤探索アッセイ系構築には、品質の良いタンパク質が必要である。コムギ無細胞タンパク質合成技術を用いて、標的タンパク質を生産する。また、生産した標的タンパク質とAlphaScreenを用いたアッセイ系構築や、1日あたり6万アッセイを処理可能なHTS設備を用いたハイスループットスクリーニングを支援する。

支援技術の利用例

・他の発現系では生産困難な膜タンパク質や転写因子、原虫タンパク質などの生産
・抗膜タンパク質抗体の作製のための膜タンパク質抗原大量合成
・薬剤探索のためのタンパク質生産およびアッセイ系構築、ハイスループットスクリーニング

支援担当者の研究概要

澤崎達也
コムギ無細胞タンパク質合成を基盤に、他の発現系では合成が難しい、不溶化しやすいタンパク質や複合体タンパク質の生産技術の開発を行っている。また、タンパク質-タンパク質間相互作用を指標とした薬剤探索アッセイ系の構築を行っている。
https://www.pros.ehime-u.ac.jp/cell-free/

竹田浩之
タンパク質科学を基盤とした創薬技術開発に取り組んでいる。膜タンパク質の大量生産技術を開発し、抗膜タンパク質抗体作製やイオンチャネル評価などを実施した。他に、プロテインアレイの整備やハイスループットスクリーニング、サメVNAR抗体の開発などを進めている。
https://www.pros.ehime-u.ac.jp/proteodrugdiscovery/

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