A10-3 抗体の作製と改変

ユニット名

構造解析ユニット

支援担当者

所属 ① 富山大学 学術研究部医学系 免疫学
② 愛媛大学 プロテオサイエンスセンター
氏名 ① 小澤 龍彦
② 竹田 浩之
AMED
事業
課題名 コムギ無細胞系とAirIDを基盤とした複合体生産・探索・解析技術の支援と高度化
代表機関 愛媛大学
代表者 澤崎 達也

支援技術のキーワード

ウサギ抗体、ヒト抗体、ISAAC法、キメラ化、ヒト化抗体

支援技術の概要

・抗体遺伝子単離(ISAAC法)。リンパ球チップを用いて、1細胞のBリンパ球からヒト抗体、マウス抗体、ウサギ抗体の遺伝子を単離し、リコンビナントモノクローナル抗体を迅速に作製することができる。

・リコンビナントFab抗体の直接発現技術。パパイン切断を用いたFabの作製法では、末端が不均一なため、結晶化の妨げになることがあった。本支援では、あらかじめ重鎖を短くすることで、末端が完全に揃ったFabが得られる。タンパク質の構造解析におけるシャペロンバインダーとして有用である。その他、抗体の改変は相談に応じて行うことができる。

支援技術の利用例

・作製困難なモノクローナル抗体の作製(例:リン酸化ペプチド、GPCR など)
・自己免疫疾患の患者末梢血リンパ球からモノクローナル自己抗体遺伝子を単離
・Fab化抗体の作製
・キメラ抗体の作製
・ウサギ抗体のヒト化

支援担当者の研究概要

小澤龍彦
ISAAC法を用いたモノクローナル抗体の迅速作製と創薬への応用
今までに、ウイルスに対して中和活性を持つヒト抗体、自己免疫疾患患者由来の自己抗体、GPCRに対するウサギ抗体など、様々な抗原に対して、数多くの抗体を作製してきた。これらの抗体を用いて、ウイルス感染症の治療、自己免疫疾患発症メカニズムの解明、GPCRを標的とした創薬開発などの研究を行っている。
http://www.med.u-toyama.ac.jp/immuno/top.html

竹田浩之
タンパク質科学を基盤とした創薬技術開発に取り組んでいる。抗膜タンパク質抗体、サメVNAR抗体、高親和性ウサギモノクローナル抗体を用いたエピトープタグなどを開発してきた。他に、プロテインアレイの整備やハイスループットスクリーニング、膜タンパク質の大量生産技術開発などを進めている。
https://www.pros.ehime-u.ac.jp/proteodrugdiscovery/

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