D8-4 生体模倣評価系による薬効・薬物動態評価支援

ユニット名

ヒット化合物創出ユニット

支援担当者

所属 ① 東北大学 未来科学技術共同研究センター
氏名 ① 鈴木 教郎
AMED
事業
課題名 ゲノム・オミックス・タンパク質構造情報を活用したアカデミア発の創薬支援
代表機関 東北大学
代表者 山本 雅之

支援技術のキーワード

低酸素、細胞培養

支援技術の概要

東北大学医学系研究科に設置の「低酸素細胞培養解析プラットホーム(写真)」を利用して、グローブボックス内の低酸素環境中(0~20%酸素濃度)で下記の解析を実施することができる。

・動物細胞の培養と蛍光顕微鏡観察

・培養細胞のタンパク質およびRNAの抽出

・抗体染色およびクロマチン免疫沈降のための培養細胞の固定

・培養細胞からのリコンビナントタンパク質およびタンパク質複合体の精製

支援技術の利用例

・低酸素環境に対する細胞応答機構に介入する化合物の機能評価
・生体内に近い酸素濃度での、スクリーニングで得られた化合物の薬効検証
・生体内に近い酸素濃度での、スクリーニングで得られた化合物の標的タンパク質の探索

支援担当者の研究概要

生体の低酸素応答機構および酸化ストレス応答機構について、遺伝子改変マウスの作出と解析を通した研究を進めている。また、これらのストレス応答系の破綻と腎臓病や血液疾患などの疾患との関係について解析している。ストレス応答系においては、遺伝子発現制御機構が中心的役割を担っており、ストレス誘導性の転写制御機構について、クロマチンやエピゲノムのレベルで理解することを目標としている。

これまでに、ストレス誘導性の転写因子であるHIFおよびNRF2について、マウス個体レベルでの機能解析から培養細胞を用いた分子機能解析で実績をあげている。また、腎臓における低酸素誘導性の赤血球造血因子産生機構を明らかにし、その破綻に起因する腎性貧血の発症機序を見出した。さらに、腎臓病における酸化ストレスの関与を解明し、HIFおよびNRF2の活性を制御する薬剤が細胞レベルおよび個体レベルにおいて腎臓病への介入に有効であることを示してきた。

URL:https://didms-comart-tohoku.jimdofree.com/

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