F1-1 疾患モデル動物提供支援

ユニット名

薬効・安全性評価ユニット

支援担当者

所属 ① 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
② 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科
氏名 ① 淺原 弘嗣
② 千葉 朋希
AMED
事業
課題名 組織・時期特異的な複数遺伝子編集マウス作製技術開発
代表機関 東京医科歯科大学
代表者 淺原 弘嗣

支援技術のキーワード

コンディショナルノックアウトマウス、ゲノム編集、トランスポゾン、複数遺伝子同時編集

支援技術の概要

疾患病態の解明に基づく創薬および治療法の開発において、個体レベルでの遺伝子機能解析は要となる部分であり、マウスを中心とした時空間的な遺伝子改編マウスの作製は研究の進捗において大きな課題となる。従来、コンディショナルノックアウトマウス(cKOマウス)は組織・細胞特異的なCre発現マウスと標的遺伝子をloxP配列で挟んだマウス(floxマウス)を掛け合わせる必要があり、作製からあわせると数年の時間を要した。

本支援ではこれまでに行ってきた全身における複数遺伝子の同時編集マウス(Sato et al. eLife 2020, Inui et al. Nat Cell Biol, 2018, Nakasuji et al. PLoS Genet, 2017)やトランスジェニックマウス(Mochizuki et al. Dev Cell, 2018, Yokoyama et al. PLoS One, 2017)の作製支援に加えて、Cre異存的にCas9を発現するマウスとCre発現マウスから受精卵を作製し、ガイドRNAを川上博士(遺伝研)らによって発見されたメダカトランスポゾンを用いたトランスジェニック技術により導入し、ファウンダー世代のcKOマウスを提供します。

支援技術の利用例

・ノックアウトマウス・トランスジェニックマウスの作製による遺伝子のin vivoおよびin vitroにおける評価
・ノックアウトマウス・トランスジェニックマウスの作製による疾患モデルマウスの作製と薬剤試験等

支援担当者の研究概要

・複数遺伝子の時空間的なノックアウトによる遺伝子のin vivoおよびin vitroにおける評価
メダカトランスポゾンを応用したトランスジェニック技術により、複数のガイドRNAを発現するDNAカセットを導入することで遺伝子機能が重複するファミリー遺伝子の同時ノックアウトやがんなどの複数の遺伝子が関与する疾患モデルの作製を行う。

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