F8-2 毒性/安全性評価支援(in vivo

ユニット名

薬効・安全性評価ユニット

支援担当者

所属 ① 大阪大学 大学院薬学研究科
② 和歌山県立医科大学 次世代医療研究センター
③ 和歌山県立医科大学 次世代医療研究センター
氏名 ① 中川 晋作
② 原 勲
③ 柿沼 千早
AMED
事業
課題名 In vivo薬物動態・安全性評価支援と生体模倣評価系の高度化
代表機関 大阪大学
代表者 中川 晋作

支援技術のキーワード

安全性試験、血球細胞分析、血清生化学的解析、実験動物

支援技術の概要

創製される開発候補化合物の有用性を評価する上で、実験動物を用いた安全性試験はそれに続く人を対象とした臨床試験を展開する上で必須項目である。そこで大阪大学薬学研究科附属創薬センター(Drug innovation Center: DiNC)薬物動態・安全性試験ユニット(Pharmacokinetics and Safety Studies Unit:PKSA)では、和歌山県立医科大学と連携し開発候補化合物を動物に投与することによる安全性を評価し、製薬企業などとの共同研究や導出に繋がる有望な化合物シーズを見極める安全性試験を支援する。

支援技術の利用例

1.安全性試験支援
支援依頼者からPKSAに送付された被検化合物を実験動物に投与した後、経時的採血、臓器摘出と重量測定、さらにホルマリン固定を行う。ホルマリン固定臓器はパラフィン包埋後、3-5 μmの厚さの切片作製に使用する。ヘマトキシリン・エオジン染色された切片は、光学顕微鏡を用いて形態学的な観察が行われる。細胞の変性や壊死を毒性病理学的変化の指標とし、毒性発現の標的臓器・組織を同定する。また血液を用いた血球細胞分析や血清の生化学的解析にも対応する。
使用実験動物はマウスやラット、投与方法は経口、皮下、静脈内、投与回数は単回あるいは連続(2週間まで)投与の対応とする。
2.創薬支援利用施設、設備
実験動物への投与などは、大阪大学薬学研究科附属動物実験施設において実施する。
安全性試験評価では、リサーチスライドスキャナー、多項目自動血球分析装置、生化学自動分析装置、自動ミクロトーム、自動染色装置などの機器を使用する。

支援担当者の研究概要

PKSAにおいて、動物実験有資格技術者、製薬会社出身の薬物動態・安全性試験研究者や大阪大学薬学研究科教員が被検化合物の実験動物への投与、採血や臓器摘出を担当する。血球細胞分析は多項目自動血球分析装置で、血清の生化学的試験は生化学自動分析装置を用いて実施する。臓器はホルマリン固定、パラフィン包埋後にミクロトームを用いて病理切片が作製され、染色装置などを用いて染色が行われる。安全性評価は、獣医病理学・毒性病理学を専門とし、日本獣医病理認定資格JCVP、日本毒性病理認定資格JSTPを有する獣医師が担当する。

大阪大学大学院薬学研究科附属創薬センター薬物動態・安全性試験ユニットHP:http://www.phs.osaka-u.ac.jp/souyaku_kyoten/about/stc.html

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