G2-6 構造最適化合成支援

ユニット名

連携・融合ユニット

支援担当者

所属 ① 大阪大学 大学院薬学研究科
② 大阪大学 大学院薬学研究科
氏名 ① 辻川 和丈
② 春田 純一
AMED
事業
課題名 創薬サイエンス研究支援基盤の統合による創薬イノベーションの加速
代表機関 大阪大学
代表者 辻川 和丈

支援技術のキーワード

創薬コンサルティング、ヒット化合物バリデーション、構造最適化合成展開

支援技術の概要

  1. 創薬コンサルティング
  2. 製薬企業出身、出向の創薬化学研究者が製薬企業の視点から、専用のソフトを用いたグローバルにおける創薬標的の臨床開発状況や競合環境調査、創薬研究としてのコンセプトの妥当性、ロードマップの作成など、創薬実現に向けたアドバイスを行う。

  3. ヒットバリデーション
  4. ヒット化合物に対する構造ベースのアドバイスを行う。必要に応じてヒット化合物の再合成、in vitro ADME評価を実施し、ヒット化合物に対する課題の抽出・解決に向けた提案を行う。

  5. 合成展開
  6. 製薬会社研究者のナレッジベースでADMEを考慮した化合物の構造展開を実施し、ツール化合物または開発候補化合物を創製する。

支援技術の利用例

  1. 創薬研究相談
  2. ・創薬を指向した標的分子に対する相談が、化合物構造情報を非開示で可能である。
    ・ヒット化合物取得に向けたスクリーニング法に対する相談にも対応できる。

  3. ヒット化合物確認
  4. ・ヒット化合物に対する構造ベースでの相談を構造情報開示を受けて実施する。
    ・ヒット化合物を再合成する。
    In vitro ADMEプロファイル取得相談も可能である。

  5. 合成展開
  6. ・ヒット化合物の構造最適化による活性向上、ADME改善を目指して支援する。
    ・構造展開によりツール化合物または開発候補化合物を創製する。

  7. 研究設備
  8. 合成展開に必要な合成研究設備として400 MHz NMR、UPLC-MS/MS 、中圧分取クロマトシステム(マススペクトル検出機能付)、マイクロ波合成装置、パーソナル有機合成装置などの機器を保有しており、支援に活用している。

支援担当者の研究概要

大阪大学薬学研究科創薬サイエンス研究支援拠点附属創薬センター(Drug Innovation Center:DiNC)構造展開ユニット(Lead Exploration Units: LEU)に所属する、製薬会社において導入や上市の経験者や、製薬会社出向、出身の創薬化学研究者により、アカデミアシーズのコンセプト検証からリード化合物の取得により製薬会社との共同研究や導出へ向けた支援を行う。製薬会社出向者には「出向期間中に職務上知り得た秘密を漏らしてはならない」「出向契約が終了した後もこれを適用する」などの守秘義務が課せられており、LEUではデータ等情報漏洩のないよう十分配慮し、アカデミア創薬研究者が安心して研究協力の相談をしていただけるよう心掛けている。またLEUでは初期薬物動態の評価として、物性・代謝安定性・膜透過性・タンパク結合率などのin vitro ADMET評価支援も行っており、活性だけではなく、吸収・分布・代謝・排泄・毒性を考慮した構造展開を行い、活性、物性、薬物動態、安全性をバランスよく向上・改善した化合物を提供する。

大阪大学大学院薬学研究科創薬サイエンス研究支援拠点HP:http://www.phs.osaka-u.ac.jp/souyaku_kyoten/
DiNC構造展開ユニットHP:http://www.phs.osaka-u.ac.jp/souyaku_kyoten/about/leu.html

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